SSAマガジン

全国各地を訪問し、インタビューさせていただく「日本全国SSAインタビュー」。
今回は青森県の現場にお邪魔し、株式会社西谷建設技術部岩渕浩喜様（以下、岩渕さん）、当協会正会員の株式会社タケナカ津軽支店執行役員支店長成田光生様（以下、成田支店長）へインタビューしました。
最近開発されたVMAX用部材「伸縮ころばし」導入現場でもあるので、皆さんへ伸縮ころばしの感想も伺ってきました！

現場情報

現場の特徴：橋長は55.5m
完成年：1978年
工事内容：橋梁補修工事
使用機材：VMAX
吊り足場面積：約500m2
仮設日数：14日間
予定仮設期間：2022年10月～2023年2月

快適さもスピードも向上

ーー岩渕さんにお伺いしますが、これまでにVMAXの現場に携わったことはありますか？

岩渕さん：

いつも津軽架設さんが提案してくれるので、何度かVMAXを採用しています。
4年くらい前から使ってますかね。

ーー橋梁補修工事の際に、足場を架けるとき注意していることなどはありますか？

岩渕さん：

役所からはじめに設計図を渡されるのですが、その通りにやると色々想定通りにいかないことが出てくるんですよ。
そこから自分で作業内容を改めて検討して、図面を考えて、津軽架設さんに渡して、足場設計にも反映してもらったりしてます。
それは必ずやってますね。
自分で図面を考えているときに職長から「ここ作業しづらそう」と言われたら、そこを修正することもあります。

主体足場中央直線部。ここにもスパン調整の為に伸縮ころばしを活用しています。

ーー在来足場（単管足場）とVMAXを比べて良くなっている部分はありますか？

岩渕さん：

足場の組み立てと解体のスピードが速くなっているし、単管足場と比べて完成後の足場に段差がないのが良いのかなと思いました。
単管足場で橋脚付近の端部を組み立てた場合は、どうしても足場板分が床面上にあって段差ができてしまうので。
特に今回の現場は、段差がないのがとにかく良いと思っています。

ーー段差がないことが、作業員の方の施工スピードにダイレクトに影響しますよね。

岩渕さん：

作業員もそうですが、職人さんのスピードも速くなっています。
おかげ様で、結構少ない人数で足場を施工されていると思いますよ。

成田支店長：

この現場は3人ですね。

ーーええっ！！！！そうなんですか。

成田支店長：

どの現場も、職人はほぼ3人ですね。
単管の吊り棚足場の現場だったら5人とか6人必要になってきますが、VMAXの現場なら3人ですね。
この現場は14日間で足場を設置しました。

岩渕さん：

システム足場を採用することで、工期短縮に貢献できていると思いますね。

この伸縮ころばしというやつ…イイ！！

ーーシステム吊り棚足場協会に今後期待したいことなどありますか？

岩渕さん：

期待したいことか…。期待したいこととは違うのですが、最近導入された、この「伸縮ころばし」はとても良いと思いました！
結局橋って脚部が斜めになってるじゃないですか。
それに対して組み始めは橋軸直角方向に施工することになるので、端部に伸縮ころばしを設置するのはとても良いです。
これまではこういったアイテムはなかったですよね。前までは単管でした。

ーー伸縮ころばしは全部で4サイズあると思うのですが、今回はどれを使用されたのでしょうか？

成田支店長：

今回の現場では3サイズを使用しました。他の現場（しょう月橋）では全サイズ使ったかな。