国土交通省主体の3D都市モデルオープンデータ化プロジェクト「PLATEAU」

まちづくりのDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進する
皆さんは「PLATEAU(プラトー)」をご存知ですか?
国土交通省が主導する、地方公共団体による3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を支援するプロジェクトです。
3D都市モデルには、「橋梁」「建築物」「都市計画決定情報」「道路」などのデータが格納されており、GIS(Geographic Information System、地理情報システム)を使用して地図上の街を歩いたり、いくつかの視点を記録してキャプチャを撮影したりその視点間を移動したり、地物の検索やその属性情報も確認できます。
3D都市モデルは地域によって差があるものの、概ね1年~5年で更新されるそうです。
公式Webサイトでは3D都市モデルを初めて利用する方向けの「スタートガイド」から、実例集、PLATEAUを利用した方の声なども紹介されており、3D都市モデルにあまりなじみがない方でも活用方法を想像しやすいです。
また、「Learning」と題して3D都市モデルデータの基本的な扱いや、アプリケーションを使う際のチュートリアルなどが紹介されており、とても丁寧な導入サポート体制がとられています。
また、Webサイト全体も関心を引くようなデザインになっており、長く見ていても飽きません。
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/plateau/)
BIM(3次元モデル)推進状況の実態
2023年3月14日に行われた国土交通省の【第14回建築BIM環境整備部会】で発表された、「建設分野におけるBIMの活用・普及状況 実態調査について(2022年12月国土交通省調べ)」によると、下記の調査結果が発表されました。
- 導入している企業は2020年度:46.2%に対し、2022年度:48.4%
- 専門設計事務所および専門工事会社では、2022年度のほうが2020年度より導入している割合が高い
- 総合建設業では、2022年度のほうが2020年度より導入している割合が低い
また、「(導入済み企業)BIMを活用するプロジェクトの特徴」では、
- 2022年度のほうが2020年度より5%以上高い項目は「比較的規模が小さい建築物」「比較的規模が大きい建築物」「公共事業の場合」
との調査結果が発表されました。
公共事業の伸びが特に大きいので、今後も公共事業を中心にBIMを活用するプロジェクトが徐々に増えていくのでは、と推察します。
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000177.html)
3D都市モデルの活用が、建設業界のDXや更なるBIM・CIM推進の拡大につながることを期待します。