【プレ現場見学会レポート】営業支援委員会にて開催。石井組さまの現場へ訪問
2023年9月12日から13日の2日間でシステム吊り棚足場協会 営業支援委員会が現場見学会を開催しました。当委員会にて活動している株式会社石井組さまの現場を訪問し、有意義な意見交換の場を持つことができました。
今回は営業支援委員会と事務局の合計9名で参加し、石井組の小保内社長よりまずは現場の概要を説明していただきました。
【現場概要】
- 現場の特徴:橋長は98.5m、橋梁点検車を使用して足場設置
- 工事内容:PC橋 断面修復工・支承補修工事
- 使用機材:VMAX
- 吊り足場面積:1,576m2
- 足場組立日数(朝顔含む):20日間
実際に見て、触れてわかる現場のリアル
現場近くに空きスペースを持てる地域ならではの工夫
小保内社長の説明後、皆さんが真っ先に向かったのは現場事務所近くにある空きスペースです。
そこにはずらりとおやごが並べられているのですが、よく見ると吊金具が地組みしてありました。
吊金具の取り付け位置は列ごとに異なっており、吊足場上で吊り付けるのと比べると、作業時間は短縮し、足場上で行う作業を減らすことができます。
地組みをしておくと便利な機材組み合わせをまた1つ再発見できました。
参加者の皆さんからも「新しい発想の地組みだ。現場近くに広い敷地がある土地ならでは」「これなら現場へ行く前にすべて準備ができる。
吊り金具を付ける位置で種類分けをして種類ごとに並べられているので間違いもない。」と、注目が集まりました。
作業員の安全を最優先した施工方法
現場へ到着すると早速VMAXの組み立てを行っていました。
今回の現場の組み立てで採用した施工方法は橋梁点検車を使用した施工法です。
地域によって、また周辺の状況によって橋梁点検車を使用できる状況かは異なりますが、従来より安全に施工できる方法があるなら積極的にそれを採用すべきだと改めて強く感じました。
※端部はらおこしパイプ設置前の写真
現場見学会の翌日は見学させていただいた現場について意見交換をしたり、それぞれが今抱えている問題やその解決案などを議論しました。
コロナウイルス流行の直前に発足した協会ですので総会や定例会、委員会などの活動がオンライン開催のまま続いてきましたが、やはり直接現場を見て顔を合わせて交流することで活発な議論を行い、より安全で効率的な方法を探ることが業界の前進につながると感じました。
現場完成後にご提供いただいた現場写真
(記事:椿 美里)