SSAマガジン

【インタビュー】有限会社岩﨑工業 様 岩﨑社長

滋賀県を中心に足場の施工を行っている有限会社岩﨑工業様。SSAマガジン7月号にて現場インタビューを行った、「黒田大橋」の足場設備 組み立て・解体を受注されています。

田中シビルテック株式会社様 黒田大橋の現場インタビュー記事はこちらから→

今回は、現場の要望を満たしながら職人さんの安全・体への負担を配慮した対応を、ご自身のアイディアで実現している社長がいる!とのうわさを聞き付け、有限会社岩﨑工業 代表取締役 岩﨑 則幸 様(以下、岩﨑社長)、ソッ ウィ様(以下、ウィさん)にお話を伺ってきました。

 

従業員の”働きやすさ”を第一に優先

――まず事務所の内装や外観が非常に綺麗で大変驚きました。社長のこだわりで、このように快適な空間をつくられたのでしょうか?

岩﨑社長:

弊社には他国から海外実習生が来てくれています。
なので、特に従業員が帰ってきたくなるような事務所になるように工夫をしています。

――なるほど、現場は働くところ。本社・事務所は従業員がくつろいだりリラックスしてコミュニケーションをとれる場所にされているんですね。

休憩所で談笑している岩﨑社長(写真左)とウィさん(写真右)

ウィさんはカンボジア出身。今年で入社6年目になるそうです。

 

――岩﨑工業様はVMAXを保有していらっしゃると伺いました。VMAXを使っていて施工性などはいかがでしょうか?

岩﨑社長:

とても安全ですね、そして早く施工できる。
部材がシンプルだから施工方法を覚えやすいというのもいい点だと思います。
運搬時のトラック台数も少なくて済みますし。
在来工法は施工に時間がかかるし、施工方法も難しいです。

 

ウィさん:

はい。VMAXは解体後トラックに積み込んだ後も、とても早く片付けができます。
バッと現場から引き揚げて、バッと車に積み込んで、資材置き場でバッと片付けられます!

(一同笑い)

岩﨑社長:

弊社には海外実習生がいるので、「覚えやすい」というのは非常に大きなポイントです。
費用がかかっても作業の効率化ができるなら、機材に投資する価値はあると思います。
仮設工業会のシステム承認があるのもポイントですね。

岩﨑社長:

現代の架設足場施工に求められるのはアイディアで、
他社と差別化するというよりは「システム化されて安全に施工できる機材を、いかに上手に取り付けられるか」だと思います。
なので今後は、より誰もが同じように施工できる高品質のシステム機材を開発する必要があると思います。

 

――それではもしVMAXに対するご要望があれば、お聞かせいただけますか?

岩﨑社長:

掃除がしやすいようになったらいいですね。養生の手間を少し省かれる現場がたまにあるんですよ。
誰もがが養生をきっちりしてくれるわけではないので、掃除がしやすいようにしてほしいです。
例えばVMAXのどこかに穴を開けるとか・・・。
中に汚れが溜まるとただでさえ重い機材がさらに重くなっちゃうんです。

 

作業しやすい足場を架ける

  • 現場の特徴:曲線橋(縦断・横断勾配がきつい)
  • 使用機材:VMAX

――続いて黒田大橋の工事現場について少し伺いたいと思います。VMAXをどのように使用されたのかお聞かせください。

岩﨑社長:

この現場は横断勾配のきつい橋なんですけけど、橋に沿うのではなく横断勾配に合わせずにフラットな作業床を作ることにしたんですよね。
橋梁点検車(BT車)は使わずに結構きれいな足場を掛けられたと思っています。
勾配がきついと橋梁点検車を設置するのが難しいので、今回は送り出し工法で施工しました。

”次世代の人材”ご息女を見守る

――5月は、システム吊り棚足場協会主催のVMAX分科会(試行会)にお越しいただきありがとうございました!

――その時岩﨑社長と一緒に来られた方が娘さんだとお伺いしたのですが・・・

岩﨑社長:

そうですね、次女と一緒に行きました。このポスターに映っているのは長女です。
いま長女は弊社で働いているのですが、以前はアパレル業界で働いていました。

――モデルさんかと思いました・・・確かにショップ店員さんでいそうですね。

岩﨑社長:

長女は小さい時から親の仕事をしたいなと思っていたみたいなんですけど、自分のやりたいこともやりたいと思っていたみたいで。
アパレルの会社で名古屋店舗の店長まで勤めて、「ある程度自分の満足できるところまで行けたな。次の目標をやらなきゃいけないな」と思ったそうです。
それでアパレルの仕事を辞めて建設業に来たみたいですね。今は入社2年目で図面をひいています。

建築の勉強もしたことがないから大変だと思うけど、でも成功できるのはもう分かるんですよね。
信頼関係ができていないと仕事にならないと思うので、今はまず周りに認めてもらうためにこの業界の知識を付けています。
いい技術と材料に巡り合って、この業界に適合していければ成功できると思う。
これからどんどん伸びると思います。

撮影の際、入口まで出てきてくださった次女の千華さん(写真左)と、岩﨑社長(写真右)

 

女性の活躍が期待されている昨今、建設業界でもどんどん女性の社会進出が進んでいます。

岩﨑工業様の更なる発展と、皆様のご活躍を事務局一同心から祈っております。

 

インタビューにご協力いただいた、有限会社 岩﨑工業 岩﨑社長 ウィさん ありがとうございました!

 

 

(インタビュー記事:椿 美里)

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